心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

東日本大震災から1年

1年前のあの日。

大阪でデスクワークをしていた私はめまいを感じたような気がした。
やがて揺れが大きくなり地震だとすぐ気づいた。
ボイラー、エレベータを主に、施設内を点検して回ったが
特に異常はなかった。
ホッとしたのもつかの間、テレビでは緊急報道番組が流れていた。
ほどなく被害が甚大なことがわかり、
社内メールでは東北地方に身内が住んでいる職員を把握するよう通達された。
家に帰ってテレビを見て愕然とした。
地震津波原発事故が加わり、かつて無い災害となってしまった。
翌々日から早速本部のスタッフが被災地へ支援に向かった。

プロ野球のオープン戦は中止。
何とか開幕したものの、このような非常時に
心のどこかで野球が楽しめない自分がいた。

職場からの災害支援も、各部署から募られるようになった。
体力的に不安はあったが、応募した結果、6月に釜石市へ派遣された。
大槌町陸前高田市も視察したが、
あまりにも日常とかけ離れた光景に自分の思考が止まってしまった。
支援というよりは、本当に貴重な体験をさせてもらったという方が正しい。



それからも毎日毎日繰り返し震災の報道がされている。



犠牲になった方
まだ行方不明の方、
今も過酷な環境で復興作業に当たられている方、
大切なものをすべてなくし立ち直れない方、
そのつらさに耐えきれず自ら命を絶った方、
自分の家があるにもかかわらず戻れない方、
風評被害で損害を受けた方、
被災地出身というだけでいじめられたり差別された方、
ふるさとを後にした方、
前を向いて歩き始めた方、
そして新たに生まれた命…

今、一人一人の方々に癒やしと平安が与えられるよう
願わずにはいられない。



皆が、私が、
見て、聞いて、知って、体験した
震災の記憶を決して風化させてはならない。
私たちは先人の尊い犠牲から知恵と工夫で震災を防ぐ手立てを学ぶと共に
自然の驚異を決して侮ってはならない。
継続的な支援も大切だ。


「1年」は決して何かの区切りでは無く、
風化させないためのきっかけと私は考える。






来週の防災勉強会も中身のあるものにしなければ。