心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

イヤなことを思い出さないために その3~「避ける」から「向き合う」へ~

大きな病気にかかると、最初はとにかく休養することが第一。
治療により回復してくると、リハビリなど、少しずつ体を動かすことが必要。
それらを経て、段階的に日常生活に戻ることが多いと思う。
うつ病も同じだ。
 
今回の私のうつ病の主な原因は、職場における人間関係のストレスと
そのトラウマといっていいだろう。
(もちろん、それ以外にも要因はあるが…)
 
発症直後は、とにかく心に負担のかかることを避けていた。
というより、治療上避ける必要があった。
 
やがてカウンセリングにおける認知行動療法を行う中で
自分の考え方の特性自動思考)を理解するなど、
極めて論理的なトレーニングを経て
少しずつ心が回復していくのが自分でもわかった。
その中で最終的な目標をトラウマの原因の回避に置くのか
それとも克服に置くのか、大きな選択をすることになった。
どちらが良いとか悪いとかいう話ではなく、
もちろん、最終的には自分で決断するしかない。
 
私はトラウマの克服を目標とすることに決めた。
それは、逆に言えばうつ病を発症するほど辛かった人間関係に
あえて再び向き合うことを意味する。
そのためには小さな不安から段階的にアプローチし、
徐々に負荷をかけてリハビリを行うように馴化していき、
うつ病発症前と同じ環境でも、今度は耐えられるようにすること。
それがゴールだ。
 
前述のトラのはなしで言えば、
私はトラを手放すことより、トラを飼い続けることを選択したことになる。
いつかサーカス団や動物園の飼育員のように、
トラを飼い慣らしたいものだ。
 
そう、私の目標はイヤなことを「思い出さない」から
イヤなことと「向き合う」に変わったと宣言しておく。