心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

緊急手術 その5 ~37年~

5月5日、手術から4日が経過。

 

すでに食事が始まって丸一日が経過する。食べてはいるのだが出るものが出ない。腸の病気では回復の重要な指標の一つにお通じとガスの排出がある。ガスは何とか出たが、お通じはなかなか来なさそうだ。トイレに座って頑張ってみるが、なにせお腹の傷が痛くていきめない。もう少し力を入れられたら出せそうな気もするが、力が入れられない今そんなことを考えたところで仕方ない。今朝からは腸の動きを良くするお薬も始まった。まあ、やがて出るだろう…

 

相変わらず傷の痛みはある。力を入れる以外にも、食べた後お腹が動くと中からもかなり響く。ひどくはなっていないようだが、少しずつマシになってきているとも感じない。そして、恐ろしいのがくしゃみ。とっさに来るので防げない。「クシュン!」となったら後の祭り、激痛でしばらく顔がゆがみ、冷汗がにじむほどだ。

 

そういえば、9歳で腸閉塞の手術をしたときのこと。個室で母親が泊まり込んで看病をしてくれていたのだが手術後のある日、ラジオをつけっぱなしで買い物に出かけてしまった。やがて漫才がはじまり、その放送がおかしくておかしくて、でも笑うとお腹に激痛が走り、離れた場所のラジオを止めることもできず、笑いながら泣きながらベッドの上で七転八倒していたことを思い出した。忘れていた遠い37年前の記憶。でも、この時の手術が元で徐々に癒着がはじまり今回の手術に至ったことは間違いない。次に癒着を起こし再手術するまで37年より長いか、それとも短いか…

緊急手術 その4 ~痛みとの戦い~

5月4日、手術から3日が経過。

硬膜外麻酔が切れかけた頃、ようやく自力で排尿することができた。普段何気なくできていることがこれほど大切なことなのかと気づかされた。

 

しかし麻酔が切れると同時に痛みがひどくなりダウン、痛みには強いと自負する私もさすがにぐったりしてしまった。やはり、排尿困難となっても麻酔が効き続けていたほうが良かったのか?頭の中で無意味な葛藤でいっぱいになる。そして、それでもなお「体は動かしてください」と医師。レントゲン室まで歩いて行くことに。ナースエイドさんに歩行制限を確認すると「ありませんね」と。マジかよ…お腹が痛いんですけど…

 

また、この日から食事が始まる。内科で入院していた時は流動食から始まっていたのだが、今回はいきなり五分粥食から開始。まだガスも便も出ていないのにこんなに食べて大丈夫か?と思いつつも食欲はあり食事は美味しい。

 

経口の痛み止め(ロキペイン)は処方されたが飲まないよりは飲んだほうがまし、という程度。そうこうしている間にも間また痛みが。またお薬もらわなくっちゃ…

 

そういえば世間はゴールデンウィーク佳境、仕事という人も多いだろう。私も十数年そうだった。でも緊急手術からの入院よりは、はるかにマシだと思う。

緊急手術 その3 ~硬膜外麻酔の功罪~

5月3日、手術から二日が経過。

 

「手術直後から積極的に動いた方が治りが早い。」どういう根拠かがわからないが、医師からそのように説明を受けたので積極的に離床している。それは手術室で受けた「硬膜外麻酔」がかなり効いていることもある。この麻酔を受けておくと術後の痛みがかなり軽減されるという。確かに、手術翌日から離床しても傷口があまり痛まない。

 

しかし、予想外の事態が。おしっこが…出ない。

輸液(点滴)を切れることなく24時間体制で持続しているので、おしっこが溜まっている可能性が高く、その原因が「硬膜外麻酔」の影響によるものだという。ぼうこうの神経にも効いていて、おしっこが溜まった→尿意→排尿という機能が一時的にストップすることがとがあるそうだ。

 

トイレに行くも全く尿意も排尿もなく、とうとうカテーテルを挿して尿を出すことに。経験された方はご存知だと思うが、これが非常に気持ち悪いのだ。「硬膜外麻酔が切れると出るようになりますよ」という看護師の言葉を信じ、合計2回のカテーテル挿入。

 

ああ、硬膜外麻酔が切れるとおしっこがでるようになるのかな…早く切れてほしい…

緊急手術 その2 ~雨降って地固まる~

5月2日、手術翌日。今日は病状よりも特別に記したいことがあるので書くことにする。

 

私が結婚したのは今から約14年前。結婚した当時は私の両親の住む実家で同居していたが、嫁・姑・小姑問題が勃発、紆余曲折がありわずか一年半で私と妻が実家を出て独立することになった。それから今まで、一度も電話、手紙、メールなどで妻と私の両親が連絡を取りあうことは一度たりともなかった。

 

しかし私が今回緊急手術となり、妻としても私の両親に連絡しないわけにはいかなかったようで、12年ぶりに電話をしてくれた。

 

翌日心配した両親が見舞いに訪れてくれた。しかも奇跡的なタイミングで、連絡なしで駆けつけてくれた私の両親と妻が、同じエレベータに乗り合わせたというのだ。かくして、私の緊急手術によって幸か不幸か再会が果たされた。何というめぐりあわせだろうか。

 

両親からは、これを機会にまた行き来ができたら、という話があり、妻もやむを得ずではあるが「行き来をしないわけにはいかない」との話が。痛い目をした甲斐があったというものだ。

 

母親は長年の人工透析と、認知症の初期症状と思われる兆候も見られる。早く退院し、実家へ妻と二人で報告に行きたい。

緊急手術

このところ、腸閉塞気味の日々が続いていた。

5月1日、受診は避けられないと思いかかりつけの救急外来へ。診断の結果は、拡張とねじれがひどく、このまま放置すると絞扼性イレウスに移行する恐れがあるので、緊急手術と告げられる。

 

とるものもとりあえず、同意書の山に妻にサインを任せる。剥離をはがし、ねじれを戻すだけなら手術時間は一時間くらいだそうだが、開腹してみなければわからない、と言われ、心の準備をする間もなく恐怖でいっぱいのまま手術室へ。

結果、手術時間は約3時間。癒着をはがし、ねじれを戻し、虫垂を切除して終了。自分で思っていたより軽かったが、傷痕は結構大きいようだ。

 

イレウスチューブに点滴に硬膜外麻酔…たくさんのお供を従え、一般病室に戻った。

そして、入院・手術は何度も経験している私でさえ想像できないさまざまな出来事が…

続きは追々。

ぼっちが好きなわけじゃない

最近、ぼっちで行動することが多い。
食事、映画、買い物…
別にぼっちが好きなわけではないが、
突然やってくる体調不良で約束を反故にすることが続き、
人と約束するのが億劫になってしまった。

中島みゆきの「ひとりぽっちで踊らせて」の歌詞を引用すれば
  だからひとり かまわないで
  優しくしないでよ 涙がでるから
そんな気持ちだ。

近況報告

たいへんご無沙汰しています。
1月中はブログを更新できず、2月ももう半ば。
そんな方はいないと思いますが、もし心配してくださった方がいらっしゃったら誠に申し訳ありません。

昨年の退院後、かなり厳しい食事制限を課せられていますが、今も2週間に1度はサブイレウス(入院するほどではない腸閉塞)が起こり、その度に絶飲食し、体重が約1.5kgは減ります。
その1.5kgを戻すまでに、またサブイレウスになって…という繰り返しを続けていて体重がどんどん減少していくわけです。
昨年末退院時から上下はあるものの、何とか52kg台を死守している状況です。
ただ、先日の職場の健康診断では1年前と比較し体重マイナス10kg、ウエストもマイナス10cm、体脂肪もマイナス10%という「トリプルマイナス10」を達成!(笑)
冗談でも書かなければ、今現在もお腹がゴーゴーと大きく鳴って震え上がっています。

一方、心臓の超音波エコー検査でも肺動脈弁の逆流が1+から2+になり、1年に一度の検査が半年周期になってしまいました。ちょっと心配です。

それでも1月は3日の欠勤で済み、2月はまだ欠勤せず。
当面の目標は1ヶ月イレウスの症状がなく、予約受診以外で病欠しないことを目指します。

…とまあ、そんな日々を過ごしています。