ベイビー、大丈夫かっ
先日、映画「BEAT CHILD」を見た。
今から26年前、尾崎豊、BOOWY、THE BLUE HEARTS、渡辺美里など
豪華アーティストたちが集った伝説のオールナイトライブを
ドキュメンタリーとして映画化したものだ。
私がまだ若かった頃、
様々な悩みや苦しみや痛みや悲しみや怒りを抱えながらも
がむしゃらに生きていた。
そんな私が魂から共感できた彼らアーティストたち。
彼らは私たちの代弁者であり、
私たちの熱い思いを社会に発信してくれた。
しかし、時が経ち、いつしか私の心も彼らから離れていった。
忙しかったからか。
純粋な心がなくなったからか。
あれから26年。
この映画を見て、若さにあふれていたあの頃の自分が蘇ってきた。
人生というマラソンの折り返し地点を過ぎ、
走る目的も忘れ、今にも倒れそうな私。
しかし、消えたと思っていた様々な情熱の炎が
まだかすかに灯っていることを、
この映画が、伝説のライブが教えてくれた。
26年の歳月を経て、この映画は問いかける。
「ベイビー、大丈夫かっ」
「ベイビー、大丈夫かっ」
「ベイビー、負けるなよ!」
ああ、オレはまだ負けない。あきらめない。