心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

腸閉塞入院記 その2

救急外来では腹痛に耐えながらX線、CTスキャン、採血などの検査。
自分ではわかっていたが、「腸閉塞です」と、ドクターの正式な診断。
ここから処置が始まる。

腸は蠕動運動といって、中の物を先に送ろうと動く。
しかし閉塞している部分にどんどん消化物を送ろうとするものだから、
これがとても痛いのだ。
治療の順番は
①絶飲食・点滴
ダメなら②鼻腔チューブで胃・腸の内容物を出す
それでもダメなら③手術
となる。
今回もまずは絶飲食に点滴と鼻腔チューブだ。
直径7~8ミリのチューブを鼻の穴からのどを通して胃まで入れる。
経験があるとはいえ、鼻は痛いし、のどは異物感で何度もえづき嘔吐。
この段階でもうほとんどの物を吐き尽くした感がある。

そして病棟へ。
点滴は切れ目無しに続けられる。
お腹の痛みもすぐには取れない。
病棟内歩行は可能とはいえ、点滴と鼻腔チューブが自由を奪う。
点滴のせいでトイレも近く、鼻腔チューブのせいで鼻と喉が痛い。
寝返りも自由にできないし、夜も2時間おきに起きる。
肉体的にも、精神的にも相当辛い。

しかし、ここは外科病棟。
ロビーで妻と座っていると、もっともっと重い病気の人や手術をした人が
笑顔を見せながら自分の病気を話し出した。
みんな、病気と強く闘っている。
私は軽い方なんだ、もっと頑張らないと…と思った。

つづく