心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

巨人、日本一ならず

9回裏、2-3とリードされ一死で小笠原、ラミレスを迎える。
今まで何度もピンチを救ってきたこの二人が
奇跡を起こしてくれると信じていた。
そして、願わくば自分の命が10年短くなってもいいから
巨人に勝たせて欲しいとさえ思った。
しかし、勝つことはできなかった。
ゲームセットと同時にテレビの電源を切る。
静寂の中、今季の出来事が次々とよみがえる。

 期待に胸を弾ませ宮崎キャンプを訪れたこと。
 まさかの開幕5連敗で始まったこと。
 和歌山・上富田で阪神との二軍戦、たった4人で声を張り上げ応援したこと。
 その6日後、一軍に上がった加治前が初打席サヨナラ本塁打を放ったこと。
 初めての広島遠征でやっと今季初の勝ち試合が観られたこと。
 夏場に体調を崩し、思うように観戦できなかったこと。
 メーク・レジェンドを合い言葉に、13ゲーム差を逆転して優勝したこと。
 その優勝を決めた試合を入院中の病室のテレビで見たこと。
 クライマックスシリーズで、見事昨年の雪辱を果たしたこと。

体調を崩し入院していた私を励ましてくれたのはG戦士の活躍だった。
G戦士は諦めないこと、信じること、希望を持つことを私に教えてくれた。
だから、私も絶対に巨人の日本一を信じて応援していた。
なのに、なのに、何故…
何のために選手もファンもここまで頑張ってきたのかと思うと
悔しさと悲しさと辛さで涙があふれる。

私はできる限り精一杯の情熱を持って巨人を応援してきた。
日本シリーズ終戦で、その情熱を100%使い果たし、燃え尽きてしまった。
もう悔しい日本シリーズを振り返る気力もないし、
果てしもなく長い来期のことを考える気力ももう残っていない。

シーズンが終わり、今は静かに穏やかに過ごしたい。
私が再び立ち上がり、もう一度巨人を応援する気力と体力が
満ちあふれるその時が来るように願って…