心臓病 のち うつ病 ときどき 腸閉塞

どん底からの復活をめざして…

惜別0系新幹線と姫路城散策日帰りの旅 その1

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退院後、少し調子が出てきたので気分転換に近場へ日帰り旅行に向かうことにした。

みなさんも「新幹線」には何度か乗られたことがあると思う。
最近ではN700系という最新鋭の車両が導入されさらなる高速化が進む一方、
老朽化し引退していく車両もある。

0系と呼ばれる丸みを帯びた新幹線。
昭和39年、新幹線開業時から長らく運用されていたこの型式。
(運用中の車両は昭和50年代製造のもの)
現在は山陽新幹線のこだま号としてわずか数本の運用となったが
とうとう今年の12月をもって運用を退くこととなった。
以前は少し違う色に塗り替えられていたのだが、引退を前に元の色に戻された。
細かい点では、車内アナウンスのチャイムまで以前のものに変更されていた。
数々のイベントも企画されており、鉄道ファンとしては、この配慮はうれしい。

 JRおでかけネット(期間限定)
 http://www.jr-odekake.net/navi/shinkansen/0kei/

新幹線と言えばこの型式を思い出す方も多いだろう。
私も中学の修学旅行などで乗った思い出もある。
退役前にどうしても乗っておきたかったので、妻とともに姫路へ向けて出かけた。

午前8時前、新大阪駅のホームに到着した0系新幹線は
たちまちカメラや携帯電話をかまえた非常に多くの人たちに囲まれる。
「危険ですからホームの内側にお下がり下さい!」と何度もアナウンス。
正直、これほどの騒ぎになっているとは思わなかった。

姫路までは約45分。
途中、新神戸でもホームにはカメラの列。
西明石駅では通過待ちのため数分間の停車をすると、
私を含めホームへ出て記念撮影する多くの乗客がいた。
単なる移動の手段ではなく、
私のようにこの0系新幹線に乗ることが目的の乗客が多いようだ。
姫路駅で降車したが、博多へ向けて走り去っていく姿を
感慨深く写真と心に焼き付けた。
赤いテールライトを見つめていると中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」が
心の中で流れた。

 あしあとは降る雨と 降る時の中に消えて
 称える歌は 英雄のために過ぎても
 ヘッドライト テールライト
 旅はまだ 終わらない
 
もう再びこの車両に乗ることはないと思うと、鉄道ファンとしては寂しい。
同世代の妻も、感慨深げだ。
初代新幹線のこの車両の功績は大きく、歴史に刻まれるだろう。
また、後継の数々の車両もまた、歴史を築いていくことだろう。
九州新幹線との直通運転なども控えていて、新幹線の旅はまだ終わらないのだ。

駅スタンプを収集し、姫路駅を後にして姫路城へと向かった。

つづく。
(2008年10月25日)