空中戦を制す 巨人６－５阪神
今シーズン初となる阪神タイガースとの「伝統の一戦」。一進一退の攻防となったが、巨人は鶴岡の２打席連続ホームラン、亀井のタイムリーで奪ったリードを投手陣の力投で守り抜き、本拠地初勝利。連勝を「４」に伸ばした。 ２点を追う三回、チーム初ヒットの鶴岡を二塁に置き、鈴木の内野安打が失策を誘い、その間に鶴岡が生還。１点を返す。五回にイ・スンヨプ、坂本の連続ヒットで一、二塁とし、続く鶴岡が左翼に逆転の３ランを放ち、巨人が２点のリードを奪う。 先発の内海は初回から走者を出しながらも、粘りの投球を見せていたが、三回に金本に２ランを浴び先制を許す。六回に金本に２打席連続となるホームランを打たれ１点差とされ、続く新井の打球を足に当てマウンドを降りた。無死一塁で代わった２番手の越智は、二死までこぎつけたものの、狩野にタイムリーを打たれ試合は振り出しに戻る。 直後の六回表、一死一塁からきょう５番右翼でスタメン出場の亀井がタイムリー三塁打を放ち、一塁走者の小笠原が生還し、巨人が勝ち越しに成功する。さらに七回にまたも鶴岡が左翼にホームランを放ち、貴重な追加点となる１点を加えた。 山口が八回に金本にこの日３本目のホームランを浴び、再び１点差に詰め寄られたが、Ｍ・中村から守護神・クルーンとつなぎ、逃げ切った。九回を２者連続空振り三振を含む三者凡退に抑えたクルーンが今季初セーブをマークした。 ◆長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督のコメント◆ 「今シーズン初の巨人―阪神戦でしたが、伝統の一戦らしい素晴らしい内容でした。どっちが勝っても、不思議ではなかった。（２本塁打の）鶴岡は２本とも甘い球を見逃さなかった。阿部の穴を埋めて、余りある活躍でした。金本も敵ながら見事な打撃を見せていました。この２チームでプロ野球を盛り上げて欲しい」 （読売巨人軍ＨＰより）
