ジャイアンツ・アーカイブ【’94日本シリーズ回顧】
先日MOを整理していたら、パソコン通信をやっていた頃の十数年前のログが出てきた。
「パソコン通信」とは、インターネットが普及するかなり前、ニフティやPC-VAN(現BIGLOBE)
といった事業者が電話回線を通じて掲示板やメール、チャットなどのサービスを提供していたものだ。
当時のパソコン通信は現在のような色もフォントも画像もないテキスト画面だけだったが、
ある意味私の青春のひとつであった。
定額制もなく、月の通信費用は3万円くらい使っていた時期もあった。
顔文字や荒らし、オフ会などもこの頃からすでに存在していた。
「パソコン通信」とは、インターネットが普及するかなり前、ニフティやPC-VAN(現BIGLOBE)
といった事業者が電話回線を通じて掲示板やメール、チャットなどのサービスを提供していたものだ。
当時のパソコン通信は現在のような色もフォントも画像もないテキスト画面だけだったが、
ある意味私の青春のひとつであった。
定額制もなく、月の通信費用は3万円くらい使っていた時期もあった。
顔文字や荒らし、オフ会などもこの頃からすでに存在していた。
そんな昔にも、しっかりジャイアンツの記事を書いていた私。
文章の稚拙さは変わらないが、むしろ今よりも熱心に記事を書いていたように思える。
その過去の記事を、これから「ジャイアンツ・アーカイブ」と銘打って、
少しずつアップしていこうと思う。
恥ずかしながら、読んでいただければ幸いだし、私もこれからの日記の糧にしていきたいと思う。
今回は、’94日本シリーズ回顧。
文章の稚拙さは変わらないが、むしろ今よりも熱心に記事を書いていたように思える。
その過去の記事を、これから「ジャイアンツ・アーカイブ」と銘打って、
少しずつアップしていこうと思う。
恥ずかしながら、読んでいただければ幸いだし、私もこれからの日記の糧にしていきたいと思う。
今回は、’94日本シリーズ回顧。
第1戦 巨人 0-11 西武 東京ドーム 初戦、桑田が大量失点でKO。続く投手陣も火に油を注ぐ一方、 巨人の打線は音なしで終わってみれば11-0。’90年の日本 シリーズ再現の予感。しかし、水野のピッチングをこういう試合 でしか見られないというのは寂しい限り。 とにかく、完敗。ショック! ----------------------------- 第2戦 巨人 1-0 西武 東京ドーム 槙原-工藤の息詰まる投手戦。西武のエラーで出塁した走者を 原がタイムリーで返す。エラーがらみのチャンスをワンヒットで 返し、それを守り抜く、まるで西武のお株を奪ったような野球で 巨人が辛勝。工藤も非常によかった。 ----------------------------- 第3戦 西武 1-2 巨人 西武球場 先発ジョーンズが意外に好投。リリーフの石毛はいつもの通り 四球を連発して塁を埋め、見ていて心臓に悪いようなピッチング だったが、それを打ち崩せなかった西武。当たりのいい打球が2 回も併殺になるわ、松井と緒方に好捕されるわ、ツキもなかった。 そして最後にはなんと桑田がリリーフ。1戦の汚名をなんとか 返上した。 ----------------------------- 第4戦 西武 6x-5 巨人 西武球場 郭をKO、一時は4-1とリードし楽勝かと思われたが、8回 裏に逆転される。その次の回、大久保の起死回生HRが飛び出す ものの、結局延長12回サヨナラ負け。木田はどうかと思ったが、 結構良かった。ピンチに動じないピッチングは来期に期待を持た せた。木田と石毛の直球はそう打たれやしない。あとは精神力。 気落ちするな。ガンバレよ、木田! ----------------------------- 第5戦 西武 3-9 巨人 西武球場 選手の活躍もさることながら、実に長嶋監督の采配の冴えた試 合だった。6回、2死1,2塁の岸川の四球。そして緒方。緒方 はバッティングは弱いとはいえ、バットを短く構え、杉山のよう なスピードのある速球にはジャストミートできる。杉山にとって は振り回してくる長距離打者よりも緒方のバッティングの方が嫌 だったことを長嶋監督は見抜いていたのだ(と思う)。結果は満 塁HR。これを口火に猛反撃。 途中出場の鹿取も往年のピッチングとはほど遠い。コースは厳 しいが、緩急がつけられないため組立が単純になってしまうのだ ろう。 桑田は気力で最後まで投げきり、リリーフ陣に大きな休養を与 えることができた。そう、このときブルペンで臨戦態勢を取って いたのは第6戦の先発、槙原だったのだ。 あえて辛口なことを書くとすれば、桑田の清原に対する投球。 清原は野茂や伊良部の速球をも打ち砕く打者なのに、直球で勝負 するのは危険だと思う。もう少し変化球を多用してもいいのでは? ----------------------------- 第6戦 巨人 3-1 西武 東京ドーム 記録はヒットになったが、3回松井の3塁ゴロを鈴木がはじき、 そのチャンスから2点目が入る。一方の西武は辻の本塁への走塁 を松井の好返球に刺される。このシリーズ、松井は打撃だけでな く守備でも活躍。投げては槙原が今シリーズ2度目の完投。見事 悲願の宿敵西武を下しての優勝となった。 試合後の西武ベンチをTVカメラが捉えていたが、悔しいとか 怒りとか悲しみとかではなく、ただ呆然としている西武ナインが 印象的だった。ベンチを引き上げるときに清原がグランドに向か って深く一礼をしていた。’87年の日本シリーズ第6戦で感極 まって試合中に涙した西武の4番は、時が流れ何を感じたのだろ うか。 ----------------------------- 長嶋采配は「カンピューター」と例えられた。私はこの表現は 好きではない。長嶋監督は勘に頼って采配を振るっていると思っ たら大間違いである。自軍選手一人一人のコンディション、成績 などのデータや、野球に対する知識の豊富さは決して森監督にも 引けを取らないと私は思っている。吉村の4番、桑田のリリーフ、 大久保の同点ホームラン、緒方の満塁ホームラン、他。何も考え ていないようで、実は膨大なifの選択肢から選ばれた采配で、 それが結果として当たっているのだと思う。 考えない監督はいない。勘だけで監督ができるのなら、占い師 にでも任せておけばいいし、IDやデータだけのシミュレートで 結果が出るのなら、コンピュータにでもやらせておけばいい。 一方、森監督にも少々同情する。管理野球を広岡前監督から継 承し、強い西武を堅持し続けてきた。しかし堤オーナーは、「勝 つ野球だけでなく、見せる野球をしてくれ」と言ったそうだ。森 監督の実績は言うまでもないし、何一つ間違った事もやってはい ない。なのに、オーナーは不満を見せている。実際、西武の公式 戦観客動員数は減少傾向にある。そして何より「見せる」長嶋野 球にも敗れてしまった。辞意も、そんなところからきているので はないだろうか。 長嶋監督がテレビでアップになるたび、つくづく「お爺さんに なっちゃったなー」と思う。しかし、優勝したときの目の輝きと 嬉しそうな笑顔は、本当に少年のようだ。ミスターが巨人に帰っ てきてくれて本当によかった。そして、来年はできることなら王 監督率いるダイエーとの日本シリーズで、互いの采配を相まみえ んことを…。 おめでとう、日本一。
強かった巨人、強かった西武。
あのときの記憶がよみがえる。
名勝負であった事は確かだ。
あのときの記憶がよみがえる。
名勝負であった事は確かだ。
今やはり、巨人は強くなければ、と改めて思う。