３連敗、３位転落 阪神９－８巨人

　首位攻防戦第３ラウンドは、５時間を超す総力戦となった。同点で
迎えた延長十回、巨人の守護神・上原が連続適時打を浴びて２点を
奪われれば、巨人もその裏、阪神の守護神・藤川から小笠原が適時打
を放ち１点差まで詰め寄った。巨人はまたも１点差に泣き、３連敗を
喫した。今季阪神戦の負け越しが決まるとともに、中日とゲーム差な
しの３位に転落した。

　第１ラウンドと同様、両チームの点の取り合いとなり、阪神が勝ち越すと、巨人がその裏に追い付くというがっぷり四つの展開となった。

　先発は巨人が高橋尚、阪神が下柳。

　高橋尚は初回、いきなり鳥谷、浜中、シーツに３連打され、１点を先制される。

　その裏、巨人は矢野が三塁線を破る適時二塁打を放ってすかさず同点に。続く小笠原も適時打を中前に放ち、逆転に成功。なお無死満塁で、阿部の中犠飛で３点目を挙げた。

　阪神は高橋尚を攻め、三回には浜中のソロで１点を返し、四回にも下柳の代打・狩野が適時３塁打を放って同点とし、五回には金本の右翼フェンス直撃の２点適時打で勝ち越しを許す。

　巨人は五回裏、二岡が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、１点差とし、続く阿部の強烈な二塁ゴロの間に小笠原が同点のホームを踏んだ。

　阪神は七回、３番手・西村から矢野が左中間を破る２点適時を放ち、またもや勝ち越しに成功。

　その裏、巨人は二岡が阪神の４番手・江草に右翼への19号２ランを
浴びせ、同点に追い付いた。

　しかし、延長十回、守護神・上原が鳥谷に決勝の適時３塁打を許し、さらに続く藤原にも適時打を打たれ、阪神のリードは２点に。


　巨人はその裏、阪神の守護神・藤川から谷の代打・清水が中前打で
出塁。藤川の暴投で清水は二塁に進み、小笠原の左前適時打で、
１点差に詰め寄った。４番のイ・スンヨプの打席で小笠原の代走・
鈴木尚が２盗を決め、イ・スンヨプも四球を選んで、二死一、二塁と好機を広げたが、二岡が空振り三振に倒れ、あと一歩及ばなかった。

　上原は７日に続いて２試合連続で救援に失敗、３敗目を喫した。

３日間連続の１点差負け。
さすがの上原にも疲れが見えたか。

明日ゆっくり休んで、また火曜からの首位奪還を期待している。
このままでは絶対に終われない。